【レンガ風タイル】床・外壁に貼る前に知りたい目地パターンとは？

目地の必要性

レンガ風タイルの目地は、見た目だけでなく施工においても重要な役割を果たすものです。目地はタイル間の繋ぎ目、つまり隙間を指します。目地には、以下の役割があります。

製品の寸法の誤差・施工時のズレを調整

レンガ風タイルは工程上、どうしても寸法に誤差が生じます。目地は、これらの誤差を調整する役割を果たすものです。

下地の収縮などからタイルを守る

下地が温度変化によって膨貼・収縮した場合、剥落や破断する可能性があります。一定の間隔で目地材を使って施工することで、タイルへのダメージが軽減できます。

外部からの水・埃の浸入を防止

目地は下地とタイルの間に雨やホコリが入り込むのを防ぎます。

目地パターンの種類（リライト）

通し目地

通し目地は、縦横一直線に目地が通った貼り方であり、芋の根っこのように規則正しい様子から「芋目地」とも呼ばれます。床や外壁などによく使われる標準的な目地パターンです。

馬踏み目地

馬踏み目地は、タイルを半分ずつずらして貼る貼り方であり、馬が踏んだ足跡のように交互に配置されているため「馬踏み目地」や「馬目地」と呼ばれます。外壁タイルによく使用されるパターンで、「レンガ目地」とも呼ばれます。

眠り目地

眠り目地は、外壁工事の際によく用いられる目地パターンです。石やタイルのすき間を小さくして、目地を目立たなくします。施工方法によっては目地をほぼ無くし、石と石、タイルとタイルを直接接着することもあります。

底目地

底目地は、箱形に目地部分が沈んでいる目地です。主に天井に使用され、タイル壁の落下防止などの目的があります。

糸目地

糸目地は、目地の太さによる呼び方であり、糸のように細かな線状の目地のことです。目地を目立たせたくない場合によく用いられます。

賃貸住宅にレンガ風タイルを敷く場合のポイント

重ね貼り（上貼り）床材を選ぼう

賃貸物件では既存の床材を取り替えられないため、重ね貼り（上貼り）床材を選ぶ必要があります。重ね貼りが可能な床材には、レンガ風タイルやクッションフロア、ウッドカーペットなどがあります。

家具を搬入する前に敷く

新しい床材を敷く際には、家具を搬入する前に行うのがベストです。先に家具を置くと移動が難しくなるため、最初に床材を敷いてから家具を配置しましょう。これにより、家具や段ボールによる床の傷を防ぐことが可能です。

厚みを確認する

タイルを選ぶ際には、縦横の大きさだけでなく、厚みも重要です。厚みが不適切だと設置できない可能性があるため、使用する場所に適したものを選びましょう。

養生する

接着剤を使う際には、タイルを貼らない部分を保護するために、養生テープやマスキングテープを使用するのがおすすめです。

基本線を引く

壁にタイルを貼る際には、基本線を引きましょう。基本線はタイルのズレを防ぐ役割を果たし、縦線を引いてからタイルを貼り始めることで正確な施工が可能です。